◇気仙沼市平貝小泉地区Ｏさん（特別養護老人ホーム勤務）



○こんにちは、３・11 震災の日が近づいてきます。
私は震災前には気仙沼市中心部の海岸そばの老健施設で働いていましたが、津波で
大勢の入所者が亡くなりました。その後起こった火事で、私たちももう一歩のところま
で追いつめられました。
そのときのことが思い出され、再びその日が巡ってくるのが怖いです。ちょっとした揺
れにも「また大きな地震が来るのでは」と思い、逃げる構えをしてしまいます。

あれから一年、小泉地区に大きな変化はありませんが、復旧復興も少しずつ歩み初めて
いるようです。
家を失った方の念願だった住宅の高台移転の土地は決まったようです。何回か移転希望
者が集まり、色々構想を練っていると聞きました。これからは今までのお隣さんとは違
い、誰が隣になるのか…など、心配事も色々あるようです。
家が流された跡地はサッカーのグラウンドとか、スポーツ施設などの意見が出たと聞き
ましたが…何れにせよまだ個人の土地なので、どうなるのか解りません。気仙沼市内の
方が先…と言う話しもあります。

まだまだ問題は山積ですが、みんな自立をしようと必死です。
最近、浜のお友達の所に行ってきました。船はまだなく、ワカメは共同で始めているそ
うです。ホヤ、ホタテも共同になるのでは…と話していました。早く美味しいホヤやホ
タテが食べたいです。友達は「まがせろ〜」って言ってたので、頼もしいです。
私は、今は、小泉海岸の上に建つ 特別養護老人ホームに務め、介護福祉士として働くこ
とが出来ています。お陰様で一月から職員にもなりました。
　私たちも頑張ってきましたが、全国の皆さんにも助けられ、大きな支援もいただきま
した。今でも仮設住宅にはボランティアの方の活動がみられます。本当に頭が下がります。
　
山際さん、皆さんありがとう〜。みんなみんな感謝しています。
私達はこれからの生活を頑張り、助け合っていきたいと思います。 　
（３月９日）


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