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仙台の薬剤師Kさんの2回目の現地レポート

山際澄夫様
こんばんは!
大変お世話になっております!
仙台のKです。
さて、昨日3回目の被災地訪問を果たしてきました。
今回は2度目の南三陸町です。
先々週に東松山市の野蒜地区にツテもなく一人で行ってきたのですが、あそこも大変な
状態でした。
20件ほどが自宅避難している所を偶然見つけましたが、その日は半日で一箇所しか寄
れませんでした。
KさんやOさんがお仕事を始められたということで、今回は南三陸町
へ一人で行くつもりでしたが、Kさんが午後休暇を取ってくれて、案内役を
かってくれました。
Kさん、FMのディレクターとして奮闘されていました。役場の硬直した体質と
戦いつつ、復興に向けて力になるような放送を目指すと意欲満々でした。
案内してくれている間にも、色々なボランティアの人と名刺交換して情報を得ていまし
た。
ゆくゆくは彼のような若い人が議員さんになるなど町の復興の先頭に立つ
ことが一番の近道だと思います。名誉職で議員をやっているような年寄りには
今の政治はつとまらないでしょう。口ばかりで行動に移すエネルギーが無いと
思います。若い力に期待します!!!
自宅避難のお宅2件、歌津田の頭、戸倉寺浜の世話人のお宅と、Kさんが知り合ったボ
ランティア団体の方が物資を配布する場所(歌津ファミマ裏)に便乗して・・・と、大
変効率よくお薬をお渡しすることが出来ました。
Kさんのお友だち(地元で一番の阿部建設さん)が作業している所に出
くわし、咽の消毒液を社に帰って作業に従事している人達に配って頂けるよう
、約300個お渡ししました。
本当は、警察や自衛隊の方々にもお渡ししたいのですが、今までことごとく
断られました。いきなり個人が薬を組織に支援というのは、怪しまれますよね。
Kさんの地元での信頼のお陰で、大変有効に支援でき、大変感謝いたしております。
南三陸町は、水道は未だ1%のみ、電気は徐々に来ているようですが、
電柱を新たに建てる所からはじめなくてはいけないので、全復旧はまだまだです 。
しかし、1ヶ月前に比べて少し片付いているようです。とにかく被害規模が甚大なの
で、気の遠くなるような作業です。
志津川の中心部は、道路の脇の瓦礫の山が片付けられ地面が多く表れて
いました。しかし一方で奥地はまだまだ全く手つかずの所も多々あります。
しかし、従事している方々は根気よく頑張っていらっしゃいます。
自衛隊の姿がだいぶ少なくなっており、これからは民間の力が発揮されるので
しょうか・・。しかし政府がしっかりして公共事業に予算を使わなければ復興が先に進
まないと思いますが、何せ頼りないです。
今回、Kさんが出会ったボランティア団体の方は、富山のNPOでしたが、
ラジオ局がスポンサーらしく、炊き出しや物資の支援や、組織的に色々と動いているよ
うでした。
彼らから支援慣れしていることに陰口も聞きました。
支援とは、する方もされる方も難しいと感じました。
KさんやOさんが「タダでもらう事に慣れちゃって、感覚が麻痺しそうだ」と以前仰っ
ていました。
その点、戸倉寺浜でも歌津田の頭でも世話人の方がしっかりと地域のコミュニティーを
と りまとめていらっしゃるので良い雰囲気でした。世話人のかたの人選が良かったのだと
思います。
必要な支援というのは刻々と変わってくるのだなあと感じました。これからは、
なるべく早く自立していけるように、漁業者や農業者には今後の見通しと計画を一日も
早く立てること、仕事を無くした方は仕事を見つけて生活再建に向けて頑張らねばとい
う段階にきていますよね。
しかし、この段階からの支援は個人には難しいですよね。政府や行政にしっかりとやっ
てもらわねばなりませんが、今の政権にそんなリーダーシップは期待できない(怒)
私は安倍晋三さんに期待をしています。
起死回生を計って欲しく、日々祈るような思いでおります。
これからも自分に出来ることを探して微力ですがやっていこうと思います。
今後ともご指導のほど宜しくお願い申し上げます。