山際澄夫のホームページ

◇南三陸町歌津田の頭Aさん(漁師さん夫人)



○ まだ1年…もう1年というべきでしょうか?とにかくここまで必死に過ごしてきました。
周りはまだまだ爪痕が多く残っており、どこに行くにもデコボコの道、壊れたままの建
物を嫌でも見なくてはならず、ここに住んでいるのがたまらなく嫌になる日もあります。

> なかなか進まない復興に多少の不満はありますが、あれだけの災害です。あんなに滅
茶苦茶な状況から『よくここまで復旧したな…』という気持ちの方が私としては強いです。
近況としてはワカメの収穫、15日から始まるイサダ漁の準備、また私事ですが、年明
けから仕事を始めた事もあり忙しい日々を送っています。

> 船を無くした方も中古の船を購入したり、新船にしても国からの補助金が何割か出る
事で、莫大な借金を抱える…という事はないようで、港にも船数が増えてきました。
色んな事情で一時は漁から離れていた方もワカメの収穫から復帰したりと、浜もにわか
に活気づいています。

> 作業中は皆さんに支援していただいた帽子、防寒服、あったかインナー、カイロなど
大活躍です。ありがとうございます。

> 今後についてですが、私の中では1年…というのが卒業するのにふさわしいのではな
いかと考えていました。 支援が始まった当初、顔もわからない人から送られてくる事に
多少の不安もあり(ゴメンなさい)戸惑いつつ始まりましたが、まさかこんなに続けてく
ださるとは…感謝の一言です。

> 皆さん自分の事のように心を痛め、被災地の為にとあれこれ詰め込んでくれていたの
がダンボールを開ける度に伝わってきました。 たくさんのメッセージや励ましの言葉に
心が折れそうな時、幾度となく救われました。改めて有り難うございます。
> しかしいつまでも甘えていていいのかな?と思っているのも事実です。
皆さんがもう南三陸町は大丈夫だ!と思ってくれるのはいつだろう。 みんなが漁に出ら
れる頃?それとも仮設から移る時なのか…。
そもそも支援の継続、終了は私が決めるものではないんだよなぁ…
など最近はそんな事ばかり考えています。

> やはり考え方も人それぞれですし、『まだ困っている人がいるんじゃない?』『仮設
の皆さんに…』という支援者の方もいるかもしれません。そういう時は責任を持ってお
届けしますので、お手伝いさせてください。宜しくお願いします。
長々とすみません。これが現時点での私の気持ちです。
(3月5日)

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